こだわり詰まった料理はまさに貴族!「花冠 Le Café et Salon Gastronomie」

和食

こだわり詰まった料理はまさに貴族!「花冠 Le Café et Salon Gastronomie」

花冠 Le Café et Salon Gastronomieは、1月末にオープンした新店舗だ。他の店と違い珍しく会員制でない店舗で、貴族の田舎遊びをテーマとしている。

オーナーは松本栄文(さかふみ)氏。

2008年ビンテージのドンペリは、かき集めても30本くらいしかないもの。「伊勢丹、三越、松屋など百貨店にあるものはは全て買い取りました」と、食に対する強いこだわりも伺える。

こちらで出る炭酸水はエビアンのスパークリングであるそう。口当たりが良い炭酸感でお料理にあうという。

ジンギスカンと蒲焼鰻とで選べるところで「ジンギスカン大丈夫ですか?」と聞かれたため、「(ジンギスカン)愛してます」と返答すると「言われ慣れてるわ…私って罪ね」 というやり取りを挟んで楽しませてくださる松本さん。

自家製ジンジャエールは、冷え性の方にオススメなメニューだ。生姜の香りが口いっぱいに広がり、喉が焼けるように温まるというまさに説明通りの味である。辛口という訳ではなく飲みやすいジンジャーエールは、喉の炎症に効いてくる。

「おかえりなさい、乾杯〜!」

まずは、先つけ。

壱膳

あおさのお雑煮

あおさがたっぷり使われているお雑煮の中にはお餅が入っており、また山椒がふんだんに使われている。その旨みが満足な1品。

大根

大根の甘酢と柚子が合わさりさわやかな味わいが広がる。

勝栗

クリをカチカチに干して甘く煮たもの。栗きんとんの原型であるそう。やわらかな甘みでいくらでも食べられてしまう。

弐膳

鶏羹(水炊)

ジューシーな鶏だしである。鹿児島のコッコさんで、朝6時に〆てもらい8時に飛行機に乗りお昼にはこちらにあがる。一緒に入ってるレモンも美味しい。

昆布

見た目からは想像できないサクサクな仕上がりの昆布。塩味も程よく、旨みが凝縮されている。

ガンジーミルクチーズと紀州南高梅

クリームチーズよりも酸味が抑えられてクリーミィな味わい。南高梅と一緒に口に含むと程よい塩味と甘みが加わって幸せな気持ちになる。

紀州南高梅は甘すぎず酸っぱすぎず辛すぎずの優しい味わい。

三膳

べったら漬と鮎の熟鮨

鮎の熟鮨メスのみを送ってもらっているそう。昔からメスは貴重で姿煮などに使われており、ましてや寿司など水戸黄門より格上でないと食べられなかったという。オスとメスで天と地ほど味が違うとのことだ。

お味の方は、大根の甘みがジュワッと口に広がり、漬物らしくない優しい味わいで塩辛さとは無縁だ。メスの鮎は子持ちで、また熟鮨はチーズのような濃い味わいが広がる。

半熟玉子トリュフ醤油

半熟たまごにトリュフの香りが絶妙にマッチしている。

ジンギスカン

フランス、シストロンのラム肉を使用しており、こだわりを感じる1品。世間のジンギスカンとは一味違う味わいである。

全68種類のフルーツハーブスパイスを使用し熟成させて半年以上かけて作っているとのことで、カレーのようなウスターソースのような、濃厚な味わいである。ソースとジンギスカンの脂身が合わさりとても美味しい。

ここまでが先出しだ。

既にだいぶ楽しませていただいている。

続いての、ビワミン

「ぶどうの醸造酢」と「お米の醸造酢」を主原料にビワの葉エキス・ビタミン・カルシウム・ハチミツ・ローヤルゼリーなどが加えられている、添加物、着色料、保存料無添加の健康ぶどう酢。

優しい甘さで飲みやすいがしっかりブドウの味を感じられる。お酢感はあるが飲みやすく、全く気にならない。

ここから、ついにお料理のスタート。

初箸

お野菜とサーモンのテリーヌ

春野菜をふんだんに使ってゼリー寄せにしたお花畑のような可愛らしい料理だ。ヤングコーンやサヤエンドウ、トマト、人参、大根とたくさんの野菜が使われている。スモークサーモンがアクセントとなって野菜の旨味を引き立てている。

つゆ

超極太「ホワイトアスパラガス」の御でん

コンソメスープは長良川のモクズガニで出汁をとっている。割合は、カニ30kgに対して、鶏肉20kg。

カニの旨味がたっぷりでホワイトアスパラガスの甘みに絡まる出汁。こんなに大きくて立派なホワイトアスパラガスもなかなか見ることがないので感動ものだ。

州浜台

「エールフランスから学んでおります。

サービス料をお支払いいただいていおりますので、サービスいたします。

サービス料お支払いいただけない場合は、サービスはいたしません。」

嶋臺(しまうてな) 肉

3年前に交配したお馬さんの娘を刺身にしたもの。細かく刻まれたネギとニンニクがアクセントになっており、馬刺しの旨味を引き立てる。こだわりの配合はさすがのお手前だ。

たらこの粕ずけ

自分が知っているたらことは随分見た目が違うため口に入れるまで「どれがタラコなんだろう」と思っていたほど。

カモの松風

黒ごまがアクセントになっている。フワフワ弾力のあるもちもちのスポンジケーキのようだ。

蒲鉾(かまぼこ)

とても分厚くて食べ応え抜群だ。

田作(たづくり)

カタクチイワシの稚魚を乾燥させて、味付けした代物。サクサクで美味し。

ホワイトアスパラガスの天ぷら

まさかの手渡し。吉方位は店主の松本さん。サクサクホクホクジューシーで、一気に食べると火傷するものの、一気にいかないと噛みきれないジレンマにおちいる。

七福神+1の八千人

8人目の神様は胃袋の満腹を促す神です

つゆ

香煎桜

桜の香りがふんわり香るお口直しの逸品。適度な塩味と桜の香りでホッと一息。この後のメイン料理を前に、ここで一度お口をさっぱりさせる。

ここまでが前菜である。いよいよメインに突入。

名物「黒毛蟹の山茹で」

11歳の毛ガニ。カゴ取りの1kg以上のものしか取り扱わないというこだわりぶり。お薬味は少しお酢の入った白米。おすすめの食べ方は、解したカニをお薬味(白米)に乗せて食べること🦀。1度カニ乗せ白米を体験したらお茶碗を置くことが出来なくなった。

松本さんの格言

「敵は本能にあり!

今日の別腹!明日の脇腹!」

こちらはこの会の中で必ず使われる合言葉

お味噌汁

見た目にはまるでカクテルのような1番だしのお味噌汁。食後にホッと一息。優しいお出汁の味わいと味噌のハーモニーが絶品。

うちはプリンをあら?モード

プリンを探す宝探し🍮。こんもりフルーツとホイップクリームでプリンがどこにいるのやら。

プリンアラモードは+1000円

ノーマルプリン

固めに仕上がったレトロプリン。濃厚な口当たりで幸せな食後のデザート。

ちなみに花冠ではつゆと汁を明確に区別しているそう。

つゆ→酒のあて

汁→ご飯のお供

姉妹店 花冠陽明庵(馬肉の会)の記事

◼️お店の基本情報

◇花冠 Le Café et Salon Gastronomie
電話番号:090-2402-0011
住所:神奈川県川崎市多摩区登戸3380-1
予約:2部制(18:00/19:00)

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花冠 – HANAKANMURI –
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