今回ご紹介するのは焼鳥店「熊の焼鳥 cocoro」。
住所非公開の店舗の入り口は本当に焼鳥店があるのかと疑うほどだが、店内に入ると別世界。まるで高級寿司店のようなL字の木製カウンターが目に入る。上品な雰囲気に期待が膨らむ中、座席につくと可愛らしいクマが描かれたおしぼりがお出迎え。ちょっとした遊び心に微笑ましい気持ちになる。カウンターに並ぶ木箱に入った調味料もお洒落で、隅々まで洗礼された雰囲気を楽しむことができるのだ。
コースは1つで、お客さんが全員揃うと店主らの挨拶を受けて一斉にサービスが始まる。最初に出されたのはワイングラスに入った雲丹胸で、低温調理されたムネ肉と、うに、とろろ、いくらが絡み合う贅沢な味わい。彩りも綺麗で1品目から感動が止まらない。
2品目の白肝鱣子は、キャビアの下に隠れた鶏の肝とサワークリームが濃厚でたまらない美味しさ。ぜひフランスパンに乗せて食べてみたい。
途中、提供予定の焼鳥や野菜を木箱に入った現物で紹介してくれる。熊の焼鳥では、鹿児島知覧の養鶏場とタッグを組み、徹底した飼育環境とこだわり抜いた選定で、他にはない究極鶏を提供しており、極上の美味しさを生み出しているのだ。
鶏刺しはとにかく絶品。究極鶏もも肉藁焼きの叩き、ささみの昆布締め、生姜の効いた水茄子をわさびとお塩で頂く。鶏刺しは管理に時間も手間もかかるため、生食で食べれるお店は少ないが、程よくレアな焼き加減で、他では食べられないプリプリの食感を楽しむことができる。
ドリンクは飲み放題で、追加で有料ドリンクを注文することもできる。
有料ドリンクの梅酒は、まるで裕次郎グラスを彷彿とさせるような大きなグラスで味わうことができ、サングラスをかけながら昭和メトロな感傷に浸る、なんてことも出来そうだ。また、仕入状況と店主の気分によっては、メニューにはない珍しいお酒を提供してくれるラッキーもあるのだとか。
偶然隣に居合わせたご夫婦は、海外からわざわざ足を運んで来店されたそうだが、それほどの魅力があるのは間違いない。住所非公開という特別感のある隠れ家的高級焼鳥店「熊の焼鳥 cocoro」、ぜひ大切な人との至福の時間に選んでみてはいかがだろうか。
フォトギャラリー
炭火焼きの様子
実際に炭火で焼いている様子を見ながら食べることができる。
ふぐ胸
コリコリしてて美味しい、豚トロに似た味わい。
ニラが良いアクセントを出しており、とても食べやすい。
金肝レバー
超レア調理、表面までふわっとトロトロの美味しさ。
超高級みかんジュース
「めっちゃ高いジュース」というメニューに惹かれて注文すると出てきたのは、まるで「120%果汁なのでは!?」と思うほどに凝縮されたつぶつぶみかんジュース。現地で絞ったものを送ってもらっているため提供できない日もあるそう。
ピックアップ「噂のTKGは絶対に注文すべし」
〆の炊き込みご飯に追加で注文できる、噂の卵かけご飯はぜひとも注文すべき一品。贅沢な追加具材を選ぶこともできるため、他では食べられない極上のTKGをお好みのアレンジで堪能することができる。
ホクホクのご飯に旨味たっぷりの卵黄エキスとトリュフを贅沢にかけていただく。目の前で調理をしてくれるため、待っている間も楽しめるエンターテイメント性もばっちり。豪快に口に頬張ると、ご飯に卵とお醤油が絡んでいてたまらない味わい、次へ次へと一瞬で食べ切ってしまう。家庭では出せない究極のTKGをぜひ堪能して欲しい。
お店の基本情報
JR新宿駅から徒歩2分、新宿ど真ん中に佇む住所非公開の焼鳥店「熊の焼鳥 cocoro」。本店は、食べログ”日本の百名店”に4度も選出されたことがあり、完全会員制でありながら予約6カ月待ちを誇る中目黒の名店「熊の焼鳥 106」。大盛況のクラウドファンディングを経て新宿に進出した期待の新店舗だ。
◇熊の焼鳥 cocoro
住所:東京都新宿区(住所非公開)
定休日:不定休
営業時間:第一部 18:00〜 第二部 20:40〜
電話番号:080-4777-5656
座席:カウンター10席、個室4人1部屋