【酔飯苑クラッシュ】創業70年の老舗が再臨。肉と薬味が脳を焼き切る、禁断の焼肉儀式。

和食

「がとうグループ」から生まれた最新焼肉。創業70年の老舗が眠りから目を覚ました。

内装も、魂も、そして——オヤジもそのまま。全継承。完全体。“あの焼肉屋”が形を変えて帰ってきた。

テーマ:薬味。そう、薬味である。
この世に蔓延る「焼肉=タレ信仰」を打ち砕く。旨味でも塩でもない、薬味の快楽。

禁断症状を起こすまで舌を刺激し、脳をクラッシュさせるために生まれた焼肉店だ。

テーブルの画像

来店回数に応じて、解禁される薬味が増える。まるで信者のランクアップ。SNS投稿の際、今回も住所は完全非公開の完全会員制だ。

ドリンクについては古(いにしえ)のスナック方式。メニューから好きなドリンクを選び、飲み放題となっている。焼き肉といえば、1杯目はビールに限る。

ビール
焼く前の味噌タン

追い味噌。からし。二段構え。

「一枚ずつ上品に焼くな」——指示が飛ぶ。
モクモクと煙を上げながら焼くのが正解。

一枚目はそのまま。
優しい味噌ダレが豚タンのシャキ旨を包み込み、
脳がじんわりと溶けていく。

焼き上げ途中の味噌タン

二枚目。追いミソ&からし。甘辛の境界が崩壊。
刺激が走り、思考がバグる。

このからし、大阪土産でおなじみの“あの”やつ。
つまり、ただの薬味ではない。麻薬である。

父ちゃんホルモン

「キャベツに卓上ソースをドバドバとかけろ」とアナウンスが響く。

父ちゃんの食べ方を完全再現。背徳と油と旨味のトリプルクラッシュ。

父ちゃんホルモンを盛り付けた器

ソースの洪水でキャベツが沈む。
健康不安?知ったことか。背徳は旨味の通貨である。

爆弾おにぎりの具材

荏胡麻の青唐辛子漬けはオヤジのオンマ(母)の自家製。
この瞬間、空気が一変する。

テーマは「オヤジと米」。オヤジの登場に店内が沸き立つ。

爆弾おにぎりを作るおやじさん

撮影タイムが発生。
シャッター音が鳴り響く中、白い肉から薬用にとの指示がある。

白米は割りと少なめの一杯で4回分と決められており、おかわり禁止のため量の配分が重要だ。

第一の爆弾

薬味の重ね方が書かれた“秘伝の書”は門外不出。
SNS投稿どころか、撮影すら禁則事項となっている。ぜひ現地で確認してもらいたい。

荏胡麻漬け、青唐辛子の醤油漬け、焼きキムチ、豚肉との相性がバチバチに噛み合う。
舌が叫び、脳がクラッシュ。まさに神の味だ。

ヤンニョムジャンとサムジャンが、その背後で静かに微笑んでいる。

第二の爆弾

赤肉の登場。
味噌ダレで香ばしく焼かれた瞬間、店が煙に包まれる。祭壇のような煙。儀式の始まり。

キムチ納豆と荏胡麻漬けが味噌だれの香ばしさとマッチして食べる手が止まらない。
各爆弾を2回味わい、旨味の余韻に浸る。

青唐辛子をかけたお肉

和牛みすじ(下)とテール(上)。この組み合わせは反則的だ。

ニンニクと青唐辛子のパンチが五感を直接殴ってくる。

香ばしく焼かれたミスジ

パリッと焼かれたテールの香ばしさが、追い打ちをかける。
脳がクラッシュ、記憶がバグる。

ご飯の上に載せられたミスジ

もはや食事ではなく、体験型アトラクションのようだ。

皿に盛られたイチボ肉

イチボ肉は焼きすぎ厳禁。
バターだれにドボンしてから網で焼いて何度かドボンを繰り返すことで旨味を強化する。
焼き上がりはミディアムレアがオススメだ。

ボブバターの容器

ボブバターの画力の高さを見てほしい。
ニンニク、バター、タレの組み合わせだけで、ご飯が食べられる。

ボブバターにつけたイチボ

マンガ盛りの米に乗せたイチボが光輝く。
ジューシーなイチボに濃厚なタレ。白米が進みすぎる。

最後の一枚は、山椒と烏龍茶をかけて「ひつまぶし風」にして食べるよう指示がある。

ボブバターのタレに浸したお肉

この食べ方、焼肉の革命。
山椒の痺れと烏龍茶の清涼がイチボの甘味を引き締める。
口の中で世界が整う。

サンム

サンム。(大根ではない。サンムである。)
細うどん級の麺。ずっしり重い。だが不思議とスルスルと消える。

サンムの正体は大根の甘酢漬け。この優しい甘味が全てを洗い流す。

理性を焼き尽くした舌に、この冷気は救いであり罰でもある。

焼肉が、ここまで狂ってていいのか。
老舗の魂を継ぎながら、新しい神話を生んでしまった。

酔飯苑クラッシュ。

肉でもなく、タレでもなく、薬味が主役の焼肉儀式。
脳を焼き、魂をクラッシュせよ。

▼お店の基本情報
【店名】にくがとう はなれ(六本木ヒルズ店)
【住所】住所非公開・完全会員制
【公式インスタグラム】https://www.instagram.com/suihanen_official/

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